私はこれまで、電気自動車(EV)に対してあまり良いイメージを持っていませんでした。
特に気になっていたのが航続距離と充電時間。
ガソリン車なら給油してすぐ走り出せますが、EVはそうはいきません。
「わざわざ電気自動車を選ばなくてもいいのでは?」
そんな考えを持っていたのですが、車検の代車としてHonda N-ONE e:を2日間借りたことで、その印象がかなり変わりました。
特に驚いたのが、静粛性と発進時の加速。
普段乗っているフィットハイブリッド(GP5・Lパッケージ)と比較しても、街中での走りにはかなり魅力を感じました。
今回は、EVに否定的だった私がN-ONE e:を2日間実際に運転して感じたことを紹介します。
車検の代車としてN-ONE e:を2日間借りた
今回N-ONE e:に乗ったきっかけは、自分の車の車検です。
代車としてN-ONE e:を2日間借りることになりました。


高速道路は走っていませんが、一般道だけでなく比較的大きなバイパスも走行しています。
普段乗っている車はHondaのフィットハイブリッド(GP5・Lパッケージ)。
1500ccエンジン+ハイブリッドの普通車なので、N-ONE e:とは車格もパワートレインも違います。
それでもN-ONE e:に乗ってみると、「軽自動車だからフィットより走りは劣るだろう」という予想とはかなり違いました。
一番驚いたのは圧倒的な静かさ
N-ONE e:に乗って最初に驚いたのが静粛性です。
当然ながらEVなのでエンジン音がありません。
その静かさは、今自分が車で移動しているという事実を疑いたくなるほどでした。
エンジン音がなくなると、逆にタイヤのロードノイズや風切り音が気になるのではないかとも思いましたが、私が2日間運転した範囲ではそのあたりも特に気になりませんでした。
とにかく静か。
普段フィットハイブリッドに乗っている私でも、N-ONE e:の静粛性にはかなり驚かされました。
0〜60km/hの加速はフィット以上に感じた
もう一つ驚いたのが加速です。
特に印象的だったのが発進から60km/hくらいまで。
アクセルを踏んだ瞬間から、最初からフルパワーに近い力が出ているような感覚があります。
エンジン車の場合は回転数が上がりながら速度が伸びていきますが、N-ONE e:では発進直後からスッと力強く加速していきます。
普段乗っているフィットハイブリッドと比べても、街中で使う0〜60km/h程度の速度域ではN-ONE e:のほうが速いのでは?と感じたほどです。
これはあくまで実際に運転した際の体感で、加速タイムを計測して比較したものではありません。
それでも、軽自動車に乗っているということを忘れてしまいそうな加速感でした。
軽自動車の規格を超えたような安定感
走行中の安定感も印象に残っています。
EVは床下にバッテリーを搭載するため重心の低さを感じる、という話もありますが、私自身は運転していて「明らかに重心が低い」とまでは感じませんでした。
一方、車そのものの安定感は高く感じました。
大きなバイパスを走っていても頼りなさを感じにくく、個人的には軽自動車の規格を超えたような安定性があるという印象です。
高速道路では試していないので高速域については評価できませんが、一般道やバイパスを走った範囲では不満を感じませんでした。
回生ブレーキの減速感も自然だった
EVに乗る前に少し気になっていたのが、アクセルを戻したときの減速感です。
実際にN-ONE e:を運転してみると、減速はかなり自然に感じました。
エンジン車とは仕組みが違うはずなのに、運転している感覚には大きな違和感がありません。
「どうやってエンジン車と同じような自然な減速感を再現しているんだろう?」
と思ったほどです。
日産のe-POWERのようなワンペダル感覚で運転するものではなく、N-ONE e:では普通にブレーキペダルも使いました。
そのため、普段エンジン車に乗っている私でも比較的すんなり馴染むことができました。
EVだから室内や荷室が狭いとは感じなかった
N-ONE e:の室内については、一般的な軽自動車という印象です。
少なくとも今回使った範囲では、「EVだから室内が狭い」と感じることはありませんでした。
荷室についても同様です。
バッテリーを積んでいることで荷室が極端に犠牲になっているような印象もなく、普段の買い物などで使うのであれば特に困らないと思います。
1日目の終わりにディーラーで急速充電
今回は2日間借りたため、1日目の終わりにディーラーで急速充電をしてもらいました。
そのため、自分で充電器を操作したり、自宅充電を試したりしたわけではありません。
ここについては今回の体験だけで充電の使い勝手を評価することはできません。
そして、やはり私がEVに対して気になるのは航続距離です。
満充電でも航続可能距離300km未満だったことは気になる
N-ONE e:を借りてEVの走りに対する印象は大きく変わりました。
一方、EVに対して以前から感じていた航続距離への不安が完全になくなったわけではありません。
満充電後にメーターへ表示された航続可能距離は300km未満でした。
これは実際の走行可能距離を測定した結果ではなく、あくまでそのとき車両に表示されていた航続可能距離です。
日常の買い物や街乗りなら十分だと思います。
ただ、100km以上の長距離を頻繁に走る使い方を考えると、私はもう少しバッテリー容量の大きなEVを選びたくなります。
EVに乗る前から気になっていた「航続距離と充電時間」という問題については、2日間乗ったあとも無視できない部分だと感じました。
EVに否定的だった私でもセカンドカーなら欲しいと思った
2日間N-ONE e:に乗って、一番変わったのはEVそのものに対する考え方です。
乗る前は航続距離や充電時間が気になり、「まだEVを選ぶ必要はない」と考えていました。
しかし実際に運転してみると、静粛性や発進時の加速、街中での扱いやすさにはエンジン車とは違った魅力があります。
特に毎日の買い物や近距離移動が中心なら、N-ONE e:との相性はかなり良さそうです。
自宅で充電できる環境があり、セカンドカーとして使うのであれば、私自身も「これはアリだな」と思うようになりました。
逆に、1台ですべてをこなし、100km以上の長距離移動も頻繁にするのであれば、私はもっとバッテリー容量の大きなEVを検討します。
N-ONE e:はこんな人に合いそう
実際に2日間乗ってみて、N-ONE e:は買い物や街乗りなど、短距離走行を中心に使う人と相性が良いと感じました。
特に自宅で充電できる環境があれば、日常の足としてかなり魅力的です。
静かで、発進時の加速も力強く、軽自動車らしいサイズ感なので街中でも扱いやすい。
一方で、長距離移動が多い人は航続距離や充電環境まで含めて検討したほうがいいと思います。
走りの良さだけでなく、「自分が普段どのくらいの距離を走るのか」で評価が大きく変わる車だと感じました。
総合評価|EVに対する価値観を変えてくれた2日間
今回N-ONE e:に乗って、EVに対する印象はかなり変わりました。
特に驚いたのは静粛性と0〜60km/h付近までの加速感です。
「EVだから我慢する」のではなく、EVだからこそ得られるメリットが確かにあると実感しました。
一方で、航続距離と充電時間に対する不安までなくなったわけではありません。
だからこそ現時点で私がN-ONE e:を所有するとしたら、自宅充電ができる環境でのセカンドカーという使い方です。
EVに否定的だった私が、たった2日間乗っただけで「使い方次第では欲しい」と思うようになった。
それが今回N-ONE e:に乗って感じた一番大きな変化でした。
今回の試乗まとめ
・利用期間:2日間
・走行環境:一般道、大きなバイパス
・高速道路:未走行
・比較した愛車:Honda フィットハイブリッド(GP5・Lパッケージ)
・特に良かった点:静粛性、0〜60km/h付近の加速、安定感
・回生ブレーキ:違和感の少ない自然な減速
・室内・荷室:EVだから狭いとは感じなかった
・充電:1日目終了時にディーラーで急速充電
・気になった点:航続距離と充電時間
・おすすめの使い方:買い物や街乗りなどの短距離走行
・自分で所有するなら:自宅充電+セカンドカー